きっと役立つ投資コラム

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57.ミルフィーユのような企業間の差(令和2019年月8月22日)

大企業に勤め、上場企業向け投資を行い、現在、小企業の経営を行っていることで、企業ごとのコミュニティはミルフィーユのように、地層のように多層独立の構造にあることを理解できました。知らない方が幸せだったことも含めて、起業しなければこの違いを知ることは無かったと思います。


そのコミュニティにいるとそこの仕事の仕方が唯一絶対と思いがちです。それでビジネス人生を終えることも少なくないと思います。企業は業界と規模により、そのコミュニティの特徴が大きく異なります。


例えば、不動産業で中小企業を取り上げます。そこで働いている人は顧客を騙すことが利益の源泉と思っていると言います。大手企業ではその中小企業体質を残した一部の企業を除いて、このような考えをしているところはほとんどないと思います。賃貸住宅の家賃保証を行っている大企業ても、問題を起こしたレオパレス21のような会社もあれば、そうでない会社もあります。


従業員への働かせ方も異なります。大手企業では社員が自ら考えて仕事を考えていく方向にあります。中央集権を止め、分権により、リーダーを置かなくても、動く組織を目標とするようなことを言う人達さえいます。一方、中小企業では役割を決め、マイクロマネジメントを行い、そこから逸脱を許さない軍隊方式を使っています。どちらが良いとか悪いとかではなく、そもそも両者で社員の質が異なります。一方は任せるとビジネスを拡大する方向に動き、一方はビジネスを縮小する方向に動きます。


多くの大学で学ばれている経営学はほとんど大企業優良企業のビジネスモデルを理念化したものです。その中で良いとされていることを中小企業に当てはめると混乱が起きがちです。


中小企業における権限移譲は禁じ手とさえ言えます。中小企業で権限移譲をすると、された側は仕事を出来るだけしないようにしていきます。そうなると利益は減り、年収も減り、雇用も不安になります。しかし権限移譲を受けた側は会社がそのようなことになるとは気づかない感じを受けます。