青の投資コラム

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168.日本株の高配当投資は難しい(2020年9月23日)

株式投資のリターンにはそれを保有することで得られるインカムゲインとそれを売買することで得られるキャピタルゲインがあります。ここではインカムゲインに着目します。


株式投資のインカムゲインの源泉は配当です。その銘柄に投資をした後、配当金額が維持され、株価が変わらなければ狙ったリターンが上げ続けられます。高配当株投資です。これは企業の価値に着目したヴァリュー投資の一つです。ヴァリュー投資は財務分析をする必要があり、単に成長しそうな銘柄を探すグロース株投資に比べて知識と経験が必要なため、見かけより難易度は高いです。企業分析を学ぶ意思があり、それが出来る人でなければ避けた方が良いかもしれません。減配、無配となれば、株価の暴落は避けられません。

まず、配当金額の維持、増配、減配される可能性について考えてみます。業績が安定せず、低迷していると、減配される可能性が高まります。見かけの配当利回りの高さは減配前である可能性があります。


また大企業の配当性向は平均30~40%です。それが高すぎる銘柄も避けます。配当性向は一株利益に対する一株配当の割合です。高配当ということは増配をする余地が無く、利益の低下で減配になる可能性も高いです。それだけ配当をするということは、その会社に収益を拡大する投資先が無いことになります。将来的に見て成長性が欠けるどころか、むしろ現在の利益水準を維持することが出来なくなる可能性があります。


毎年配当金が増えている連続増配の企業は比較的安心です。継続して利益を出せる財務力と戦略があるからこそ、増配が実現します。


高配当利回り投資にはコストに気を配る必要があります。つまり株価です。投資コストになります。株価は配当を受け取る権利が得られる権利付き最終日に向けて、上昇していく傾向があり、またファンダメンタルズではなく需給で上昇する場合があります。割高な株価を買い付けることを避けます。


配当には基本的には国税15%、地方税5%、復興特別所得税0.315%で合計20.315%の税金がかかります。譲渡益や配当が非課税になるNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)を活用すれば、配当を非課税で受け取ることができます。一般NISAの非課税投資枠は年間120万円が上限ですが、譲渡益や配当に上限額はありません。